脊柱菅狭窄症とは何か理学療法士が解説！

こんにちは！

早速ですがみなさんはこんなお悩みはありませんか？

「長い時間歩くのが辛くなってきた・・・」

「足のしびれが出るようになってきた・・・」

「病院に行ったら脊柱菅狭窄症と言われました・・・」

腰の問題でよくある脊柱菅狭窄症。年齢とともに発症する方が多いこの疾患ですがみなさんはどういうものかご存知でしょうか？

脊柱菅狭窄症の症状

脊柱管狭窄症は、背骨の中にあるトンネルが狭くなり、太い脊髄神経を圧迫することで「痛み」や「しびれ」を発症します。基本的には、腰を反った姿勢では症状が増悪し、腰を丸めると症状が軽減します。無意識に反り腰で歩いていると症状がでてくるために座って休みたくなる（間歇性跛行）というものが代表的な症状になります。

・神経根症状

坐骨神経痛（おしりから脚にかけてのしびれ、痛み、脱力感）

・馬尾症状

脚のしびれ、痛み、脱力感、冷たい感覚、灼熱感、排尿障害など

更には上記の症状が混合して出現する場合もあります。

特に代表的な症状である間欠性跛行では、歩いていると徐々に症状が出現して歩けなくなり、休むと再び歩けるようになることが特徴です。

脊柱菅狭窄症の原因

脊柱菅狭窄症を引き起こしてしまう主な原因を３つご紹介します！

①背骨の節々（椎間関節）が上手く動かなくなってしまっている

まず1つ目は背骨一つ一つの関節が動かなくなってしまうことです。

症状を起こしている関節ではなく、その周囲の関節が硬くなってしまうことで一箇所に負担を集中させてしまい、それにより背骨の変形が引き起こされてしまうことがあります！

背骨は頭から骨盤までを繋いでくれている大事な骨です。

それらが波打つように滑らかに動けるようになると負担が軽減して症状が緩和されてきます！

②骨盤や股関節が硬くなってしまっている

次に、骨盤や股関節が硬くなってしまっている場合です。

骨盤や股関節が硬くなってしまうと、身体を伸ばしたりする時に腰の筋肉が不必要に緊張してしまうことで神経を圧迫してしまい、症状を引き起こしてしまう原因となります。

特に、大腰筋・腸骨筋・大腿四頭筋・背筋群が硬くなってしまうと骨盤を前傾させてしまい、反り腰を引き起こしやすくなってしまいます。

③脊柱管内の血管の圧迫

血管の圧迫は「反り腰」による脊髄神経と脊柱管内の血管が圧迫されることで起きます。

反り腰によって実際に脊髄神経が圧迫されている上に、さらに脊髄神経に栄養を送っている動脈と静脈も圧迫されてしまいます。

そのため、血行も悪くなってしまうため神経に栄養が行き渡らなくなって更に症状を生み出してしまう場合もあります。

逆に、MRIなどで骨の変形などが出現していても血管の循環が上手く行っていると症状は出なくなる場合もあります！

脊柱菅狭窄症の改善方法

日常生活に大きな影響をもたらしてしまう脊柱菅狭窄症ですが、対策を行うことで症状を緩和したり長く歩けるようになります！

①背骨や股関節の柔軟性の向上

背骨の椎間関節が動くなるようになることで脊柱菅狭窄症を引き起こしている場所への負担を軽減することが可能となります！

股関節や骨盤を動かせるようにしてあげると、「反り腰」の改善につながるため、脊柱の負担の軽減や血行の改善につながります。

②腰まわりを温めてあげる

次に腰まわりを温めてあげることです！

ホットパックやお風呂などで身体を芯から温めてあげることで筋肉の緊張を軽減して血行の循環が良くなって症状の緩和ができます！

③無理に背中を伸ばそうとしない

最後は現在症状がある方向けの対処方法になります！

背骨・骨盤・股関節の柔軟性がまだ上手く獲得できていない場合には背中を伸ばしてしまうと症状を悪化させてしまう場合があります。

そのため、楽に伸ばせるようになるまでは無理に伸ばしたりはせずに生活をすることも大事になります！

最後に

いかがだったでしょうか？

脊柱菅狭窄症は年齢が上がってくると発症することが多いです。特にしびれなどが出現した時は、必ず整形外科を受診はすべき病気でもあります。

動きが悪くなってきてしまうと中々自分では改善が難しい場合が多いです。しかし、年齢を理由に改善を諦める必要はありません！

しっかりと原因に対して対処をしてあげると改善する可能性があります！