パーキンソン病の症状と治療について解説!

パーキンソン病の症状と治療について解説!

こんにちは!

都筑区のセンター北にある都筑こもれび整体院の山本です。

早速ですがこんな悩みを抱えていませんか?

  • 家族がパーキンソン病と診断されました。
  • 動けなくなるって聞くけどどんな感じなの?
  • どのように治療をしていくべきなの?

国からも指定難病とされているパーキンソン病ですが、その症状については中々詳しく知ってる方も少ないと思います。

今回は医療機関でパーキンソン病を発症された方のリハビリ担当の経験がある理学療法士の視点から解説していきます。

目次

パーキンソン病とは?

パーキンソン病とは中脳にある黒質と呼ばれる場所から出るドパミン神経細胞の障害によって引き起こされる神経変性疾患のことになります。

アルツハイマー型認知症についで2番目に多い神経変性疾患とされています。

高齢者になると発症が増加していくので今後も増えていく可能性が高い疾患です。

特徴的な症状があるため、以下に紹介していきます。

①安静時振戦

ジッと座っていると手足が震えてくる症状になります。

緊張が高くなったりすると余計に震えてくることが多いです。

症状としては手先の震えなどが特に多いですが、下肢や唇などの他の部位にも出てくることがあります。

特にパーキンソン病の初期症状ではこの振戦が出始めることが多いです。

②筋固縮

これは、腕の曲げ伸ばしなどをする時に抵抗感が出現します。

関節の動きが悪くなるため、五十肩だと思っていたら実はパーキンソン病でしたというケースもあります。

鉛だったり歯車のような抵抗感があるため、「鉛管様固縮」や「歯車様固縮」なんていわれたりします。

無理矢理のストレッチなどをすると筋肉にダメージが入ってしまうため、注意が必要です。

③動作緩慢

動きがゆっくりとなっている様子から無動、寡動と言われたりもします。

歩行の影響としては前傾姿勢で、前後にも横方向にも歩幅が狭くなることで歩行速度は遅くなる。

進行例では、歩行時に足が地面に張り付いて離れなくなり、いわゆるすくみ足や小刻み歩行と呼ばれる症状がでます。方向転換するときや狭い場所を通過するときに特に障害が目立ちます。

転倒のリスクなどもあるため、日常生活で困ることが多くなりますね

他には表情は変化に乏しく(仮面様顔貌)、言葉は抑揚と声量が低下して行くことが多いです。

④姿勢反射障害

パーキンソン病では姿勢を保つことが難しくなるため、バランスをうまく取ることが難しくなります。

パーキンソン病は脳の錐体外路(副内側系)と呼ばれる身体の姿勢調節などをコントロールしてくれる場所の障害がでるため、自分の意志ではどうしようもないことが非常に多いです。

このあたりは介護する方の理解が必要になります。

自分では倒れることがわかっているのに姿勢をうまく直せなくて転倒してしまうといった事が起こる危険があります。

⑤その他

上記の4つの兆候以外にもいろいろな症状が報告されています。

  • 睡眠障害:昼間に眠くなってしまうなど
  • 自律神経障害:便秘、頻尿、発汗異常、起立性低血圧
  • 嗅覚の低下
  • 痛みや痺れなど

様々な症状が出ることがあるため、注意が必要です。

パーキンソン病の治療

パーキンソン病は進行性疾患です。現時点では明確な治療方法の確立はされていません。

しかし、治療薬の開発は進んでいるため平均寿命も伸びてきています。

パーキンソン病の治療は、ドパミン不足をおぎなうための薬物療法が中心であり、治療の要は如何に自分にあった薬を使用しているかです。

治療薬も種類があるため、時間をかけて主治医の先生と治療薬をしっかりと選ぶことが大事になります。

リハビリよりもまずは治療薬の決定のほうをまずはしましょう。

服薬の流れが出来た上であれば、リハビリはかなり重要な役割を持ってきます!

パーキンソン病の改善をしていくうえで大事なことは

  • 全身の回旋運動を伴う柔軟性をしっかりと維持する
  • 自分に合ったリズムの運動方法を見つける

パーキンソン病の症状によって緊張が高くなったり動作緩慢になるということもありますが、同時に筋肉や関節も動かす頻度が減ることでどんどん硬くなってしまいます。その予防はパーキンソン病でも元気に過ごしていくためには非常に重要になります。

特に背骨や骨盤まわりの動きは硬くなりやすいです。

また、「1,2,1,2」などのリズムを少しでも声に出したりすると運動の足は出やすくなることが多いです!

掛け声は自分に合ったものや介護者が発しやすいものをみつけてあげましょう!

私も医療機関でリハビリを担当する時は柔軟性の改善とリズムを使った運動をとにかく意識していました!

最後に

いかがだったでしょうか?

パーキンソン病そのものを治す方法は現時点では確立されていませんが、適切な服薬とリハビリをすることで元気に過ごすことは可能となります。

また、近年ではiPS細胞を活用した再生医療の研究も徐々に進んできています。

これからの生活をよりよく過ごすために、そして将来に再生医療による治療法が確立された時に身体が動かなくなっていたなんて事態にならないために、しっかりとした服薬による治療とリハビリによる身体の機能維持をしてあげましょう!

当院でもパーキンソン病がある方でもリハビリの実施は可能となります。お気軽にご相談ください!

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